全国青年印染経営研究会

 

全染研について
会長方針

 

入会について

 

設立趣意書

 

発足まで

 

足跡

 



全国青年印染経営研究会
(ぜんこくせいねんしるしぞめけいえいけんきゅうかい)




1972年 9月 発足
略称:全染研(ぜんせんけん)



本会は印染業生産者の若い力を結集し、会員相互の親睦を図り、技術の開発・育成・交換を共に進め、経営の合理的発展及び交流をもって、業界の向上を図るを目的とする。
(全染研規約 第2条 目的)


理念・規約


組織図(平成30年度〜31年度)



第13代 会長方針
「守破離」未来につなぐべき襷

全国青年印染経営研究会  
第13代会長 渡邉 雄一 
 

 2011年3月11日午後3時46分、東日本を襲った地震は、3分に及ぶ長く強い揺れで、社屋、工場、車庫、住まい、全てをガタガタにしてしまいました。幸いにも崩れ落ちたのは裏門と倉庫だけで人的被害がなかったのは何よりでした。しかし、その後の福島第一原発の建屋の爆発映像は、県外移住や染物屋の廃業を真剣に考えさせるほど衝撃的なものでした。結果的にそうはならなくてよかったのですが、そんな厳しい状況下において東北の会員は、当時の杉下会長をはじめとする全染研の方々により義援金や励ましの言葉やトートバッグ事業での仕事の斡旋など、多岐にわたりご支援賜りました。今回、会長という重責を引き受けさせていただいたのも、ひとえにそのご恩に報いるためであります。本当にありがとうございました。
 
 会長を引き受けるにあたりあらためて全染研とはどんな組織なのかを考えました。名は体を表すという言葉通り、全国的なスケールメリットがあり、印染業に携わる若い力で、染の技術力や経営力を向上させる会であります。加えて、規約の第2条の目的には「会員相互の親睦」や「交流」という文言も含まれています。たしかに、現在は通信技術の進歩によりSNSやスカイプで情報交換や電子会議を開くことができますが、会が人と人の集まりである以上、実際に顔と顔をつき合わせ酒を酌み交わしたり、お互いの工場を見学しあったりした上での「信頼」に基づかなければなりません。しかしながら、会員の皆さんのほとんどは職人であると同時に経営者でもあるので、経費をかけて全染研行事に赴く時に費用対効果を考えるのは至極当然です。そこで浮上してくるのが、各々の価値判断や優先順位です。短期的に見れば費用対効果は悪いかもしれませんが、私の経験上、長期的スパンで考えた場合、全染研に入会してなければ、当然ながら今の私と同じ私はありません。全染研で先輩方や同僚に助けられてきたおかげで、人間的にも会社的にも補って余りある価値向上につながったと断言できます。我々執行部の役割は、これからの若い力を集結させるべく各々の全染研に対する優先順位を上げさせる努力を惜しまないことだと思います。

 昨今のインクジェットや昇華転写の飛躍的な技術向上により、染物屋と看板屋の境がなくなってきたと言われて久しくなりました。あえて両者の違いを言うなら前者はより人の手がかかりアナログな手染めであるということでしょう。わが社でも見学に訪れた方には積極的に染色現場を開放して見せております。すると、手染めの大変さとか職人さんの技術力に皆さん驚かれますし、お客様であれば値段にも納得していただけます。やはりこれからの時代は各染工場も全染研も、そういった情報とか昔ながらのデザインとかを広く発信していくことが大事だと感じます。

 最後に、私自身、現在でも剣道を子供たちに教えておりますが、よく剣道手拭に「守破離」と入っていることがあります。「守」は徹底的かつ忠実に基本を習得する。「破」は習得した基本型をぶち破り発展・改良させ自分の型を構築する。「離」は型にとらわれない自由な発想でオリジナルの新しいものを生み出す。道場ではそのように教えております。これからの若い会員にも、自社で徹底的に染めの基本を習得した後、その型をぶち破り、発展・改良させ自分の型にするため、あるいは新製品を開発するためにも、全染研への積極参加でいいものをどんどん取り入れ見聞を広めていってほしいと思います。全染研は3年後に50周年の節目を迎えますが、その後も印染業が紡ぎ継がれてまいりますよう、与えられた2年間を全力で取り組んでまいりますので、何卒、皆様のご協力のほどよろしくお願い申し上げます。